folder症例報告
おはようございます。ミネルバ鍼灸整骨院吉村です。
痛みに頭の中を支配されている
先日新患の方からの問い合わせがあり「腰が痛すぎるので今日見てほしい」とのお電話がありました。
８０代男性。歩行もままならない状況で介護タクシーで杖をつきながら来院。
「痛い。痛い」
問診中もずっとこのような状況。足には力が入らない、一般的に坐骨神経痛と呼ばれる症状だ。
最低限の情報だけお聞きしさっそく施術。
すると膝から崩れ落ち立てなくなってしまいました。
数分時間を置き再度トライするもののやはり立てない。
テーブルに乗ることができないので床に寝てもらい〇〇と〇〇の２ヶ所施術を行う。
1ヶ所目をアジャストしたところで呼吸が深くなっていくのがわかる。
おっ！立った！
立てたことでテーブルに乗ることができたので次は仰向けで脳神経へのアプローチ、その後うつ伏せで〇〇を施術。
あれだけ痛い痛い言っていたのに一瞬「寝たのかな？」と思うほど静かになる。
おっ！歩けた！
そして帰り際・・・
杖をつかず歩いて待合室へ戻ると一緒に来院された奥様と話をしている。
「痛みは変化ありましたか？」と聞くと
「あっ。そういえば痛みはまったくないですね」
・・・？
原因を把握することが改善への近道
患者さんは痛みに支配されていますが、術者は痛みや症状に左右されることなくしっかりと原因を把握しなければいけません。
痛みは出ているけどその部分は悪くないというケースなどいっぱいある。
痛みは出ているけど悪くない部分を施術すると予後が悪くなるケースも多くある。
今回は問診や検査からしっかりスクリーニングができたことが良い結果につながったと思います。
施術技術とともにしっかりと見立てをする能力も大切ですね。
これも技術の内か。
